研究活動

研究活動 > 共同研究 > 東西文明論―日本を東西の中間地として、懸け橋という特殊な使命を与える言説の分析

公的研究費の不正使用防止等に関する取組み

共同研究2018年度

東西文明論―日本を東西の中間地として、懸け橋という特殊な使命を与える言説の分析

研究域
国際共同研究

 近現代の日本の思想には日本を東西の中間に置こうとする強い傾向がある。地理的にも、また他の点でも間違いなく〈東〉に属しながら、〈西〉の 最も成功した弟子であるという誇り高い自己意識がある。東西のことがらを最良な形で結び合わせているという自信は、しばしば日本の唯一性の夢に落ち着く。さらには二重の性格を持つために日本は東西の相互の架け橋として機能しているという自己の性格付けをもたらす。とりわけ第一次世界大戦の時期、唯一性の夢は優越感に広がっていった。「東西文明論」(東西の文化の調和や融和についての言論)というかたちで、日本は東西ふたつの文明を融和させる特殊な使命を与えられていて、それはより高いレベルの統一された世界文明を作りあげる。そしてこの新しい世界文明の先導者となるのが日本であると考えた。日本は大東亜共栄圏のリーダーとして中国などを先導していく権利を持っているという戦時プロパガンダと類似しているために、戦後、「東西文明論」は避けられた。しかし似たような考え方はずっと続いていた。この研究会は多くの分野におけるこの種の発想の長期にわたる系譜、特徴、影響について分析する。
(以下の研究組織は2018年4月1日時点のものです)

研究代表者 Dick Stegewerns 国際日本文化研究センター・外国人研究員
共同研究員 細川 周平 国際日本文化研究センター・教授
John BREEN 国際日本文化研究センター・教授
楠 綾子 国際日本文化研究センター・准教授
瀧井 一博 国際日本文化研究センター・教授
松田 宏一郎 立教大学法学部・教授
奈良岡 聰智 京都大学法学研究科・教授
野島 陽子 東京大学文学部日本史学科・教授
中西 寛 京都大学公共政策大学院・教授
宇野田 尚哉 大阪大学大学院文学研究科・教授
米谷 匡史 東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授
山口 輝臣 東京大学大学院総合文化研究科・准教授
五百旗頭 薫 東京大学大学院法学政治学研究科・教授
福家 崇洋 京都大学人文科学研究所・准教授
伏見 岳人 東北大学法学部・准教授
Pekka Korhonen University of Jyväskylä、社会科学哲学研究所・教授
Torsten Weber ドイツ日本研究所・人文科学研究部部長