共同研究関連の公募

外国人研究員公募要項(2017-2018 共同研究参画)

日本の京都に位置する国際日本文化研究センターは、2017年から2018年の間(日本の学年暦による)、本センターに滞在し、以下の共同研究のいずれかに参加していただく外国人研究者を2名以内、募集しております。

  1. 共同研究会の概要
  2. A.  比較のなかの東アジアの王権論と秩序構想―王朝・帝国・国家、または、思想・宗教・儀礼―

     古代以来、東アジアの諸国・地域においては、中華帝国の圧倒的な影響下に、律令制などの政治的・国制的なシステムとともに、ソフト面でも、漢字・漢文や儒教、中国仏教などの思想文化を共通の基盤として受容してきた。それと同時に、中華帝国を一つのモデルとしながらも、それぞれ独自の王朝や国家を形成してきたことは、最早、贅言を要すまい。伝統的な中華帝国は、ほぼ二千年の長きに亘って、その命脈を保ちつつ、同時に歴史的には、自身の内実や面貌をさまざまに変容させながら、一面で現代に至る独自の文明圏を形成している。他方、その周辺地域においては、如何なるかたちで、自己の独自性を演出しながら、王朝や国家の形成を図ったのであろうか? 広く東アジアにおいて、儒教や仏教などの思想・宗教が、各々の王権や地域社会に対して果たした役割を、儀礼的・象徴的な側面を含めて、検証し直すとともに、更に必要に応じて、他の文明圏との比較も試みたい。

    ※当共同研究の詳細については、本センターの伊東貴之教授までお問い合わせください。
    E-mailアドレス:itotak*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください。)


    B.  万国博覧会と人間の歴史

     万国博覧会の歴史は、1851年のロンドンで始まり、主に20世紀前半まで、欧米各地で華やかに展開された。1970年大阪万博は、アジアで初めてその歴史に一歩を刻んだ。21世紀に入ると、2005年愛知、2010年上海、2012年麗水、2016年アンタルヤ、2017年アスタナ、2020年ドバイと、広域アジアでの開催が相次いでいる。こうした状況は、万国博覧会の性格が根本的に変化したというよりも、国際社会の世相を如実に映し出すという万博の変わらぬ性格が、見事に発揮された結果と捉えることができるだろう。万博はつねに、人間の営みの来し方を全方位から取り上げ、論じるための重要な素材であり、舞台であり続けている。

     本研究は、前段となった共同研究会「万国博覧会と人間の歴史――アジアを中心に」の成果を土台に、国を超え、学術と社会的現場の区分を超えて通用する「万博学」の構築をめざす。「万博学」とは、イベントとしての万博だけを限定的に分析する閉じられた研究のことではない。万博が「人間の歴史」をどう語りうるかを追い求め、それを誰にでも通じる言葉で伝えることのできる知的体系の意である。

    ※当共同研究の詳細については、本センターの佐野真由子教授までお問い合わせください。
    E-mailアドレス:m-sano*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください。)


    C.  多文化間交渉における『あいだ』の研究

     「責任」はresponsibility、Verantwortlichkeitなどの欧米語の訳語として定着している。「責任を負う」という日本語表現は、外からの要請に対して受け身で「負う」という文脈を想定させ、「責任がある」というと、なにか道義的に責めを負うという印象を伴う。ところがTake responsibilityという英語は、あくまでも主体が積極的に責任を取るassumeするという態度を前提とする。一例にすぎないが、同様に、欧米語では主体の能動的な働きかけとして理解される行為が、日本語では受動の対応へと置換される場合が多く見受けられる。行政作文で主語を省略して受動態を多く用いる日本語表現法が、責任の放棄と短絡されて外交的な誤解を招く場合から、「おもて」と「うら」の関係がpositive vs. negativeの対へと欧語に訳されて変質を遂げる場合まで、類例は枚挙に暇がない。本研究ではこれらの具体的事例を出発点に、比較言語学・比較文化論としてではなく、ひろく文化事象の翻訳に伴う情報変質、文化伝達媒体の母胎や型板の設定、主導権闘争の様相を検討したい。

    ※当共同研究の詳細については、本センターの稲賀繁美教授までお問い合わせください。
    E-mailアドレス:aurora*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください。)


    D.  投企する古典性―視覚/大衆/現代

     今日の学問領域の中で、古典研究は、いささか居心地の悪い場所にある。時代の推移の中で制度的な転変もあり、伝統的なディシプリンや教育を十全に達成することがむずかしい状況が続いている。本共同研究では、この現状を積極的に問い返しながら、多様な分野の専門家や編集者などに参集してもらい、議論を重ねていくことで、古典研究の方向や古典性のありかを広く考察したいと考えている。分析のカギとなるのは、「project/projection」という語の多義性(投影、投企、突出、プロジェクト研究・立案等々…)である。この研究では、視覚性、大衆性、現代性という観点を軸にしながら、古典の解析や受容史研究とともに、美術、研究法、教育、現代語訳・翻訳などをも視野に入れ、古典研究が近未来の人文学に提示すべき、学際的な意味や国際的可能性を追究する。その過程で、日文研の基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」とも連携を果たし、総体として、前近代の日本文化の基層と多様性を包括的に捉えることへの貢献を企図する。

    ※当共同研究の詳細については、本センターの荒木浩教授までお問い合わせください。
    E-mailアドレス:hiroark*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください。)


  3. 応募資格
    1. 上記の研究課題に関して、研究や発表の実績があること
    2. Ph.D.あるいは同等の資格を持ち、応募時点に研究機関の職を有していること
    3. 着任時において、満65歳以下であること

    ※この研究のために、我々は特に若手研究者からの応募をお待ちしております。研究分野は問いません。日本研究専門家である必要はなく、むしろ広い視野を持った研究者を歓迎します。
    ただ、研究会は日本語で行われるため、日本語の知識がある方が望ましいことは事実です。

  4. 研究期間
  5. 研究員は2017年の4月1日から10月31日の間に来日してください。
    研究期間は来日から2018年3月31日までとします。
    なお、研究(契約)期間開始の1~7日前に日本に入国する必要があります。

  6. 待遇
    1. 給与は給与規程に基づき経歴(経験年数)を考慮して決定され、毎月所定の日に支給されます。
    2. 赴任及び帰国に際して、旅費(エコノミークラス)が支給されます。
    3. 研究費(研究旅費を含む)が支給されます。
    4. 研究を進めるに当たり、専任教員と同様に研究室、日文研の図書館、コンピュータ等の施設・ 設備を利用することができます。
    5. 日文研主催のセミナー・講演会・フォーラム等で発表することができます。
    6. 宿泊施設(日文研ハウス)を利用することができます(有料)。
  7. 応募書類
  8. 応募書類は、下記よりダウンロードすることができます。

    PDF形式ファイルを開くにはAdobe Readerが必要です。

  9. 提出先
  10. 申請書をスキャンし、PDF形式により kyoudou*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください) へお送りください。
    ※自書によるサインが末尾にあることをご確認ください。
    なお、締め切りは2016年7月31日です。期日を過ぎた申請は、受理できません。

  11. 採否
  12. 本センターの厳正な審査により選考し、2016年12月下旬(予定)にその結果を申請者に通知します。

  13. 問い合わせ先
  14. 〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
    国際日本文化研究センター研究協力課 研究支援係
    TEL:+81-75-335-2044  FAX:+81-75-335-2092
    E-mail: kyoudou*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください)

【国内公募】共同研究とそれを組織する客員教員の公募要項(2017年度開始)

(公募受付終了)
本公募は(2017年度開始)は、2015年10月30日をもって締め切りました。

なお次回の公募(2018年度開始)は、2016年8月頃を予定しています。

お問い合わせ先:
大学共同利用機関法人 人間文化研究機構
国際日本文化研究センター研究協力課 研究支援係
〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
E-mail: kyoudou*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください)

【国外公募】共同研究とそれを組織する外国人研究員の公募要項(2018-2019)

国際日本文化研究センターでは、日本文化の広く深い研究を推進するために、さまざまな専門分野における優れた研究成果を基礎として、それらを有機的に結びつける「共同研究」方式を採っています。
本センターは、1995年度から共同研究の課題を広く公募し、優秀な研究課題の企画者をその共同研究の代表者として、外国人研究員に迎えております。

  1. 共同研究代表者の役割
  2. 研究代表者は、本センターの外国人研究員として共同研究を組織し、その推進に当たり、参加者の選定、研究計画の立案、研究会の主宰、研究成果のとりまとめ等を行います。

  3. 共同研究の構成
  4. 共同研究には、本センターの教員及び日本国内に在住する研究者並びに海外共同研究員が参加します。また、本センターの専任教員が、共同研究の代表者を補佐します。

  5. 共同研究会の開催場所
  6. 本センター内とします。

  7. 応募資格
  8. 共同研究の代表者となる者の応募資格は2018年4月1日現在、満65歳以下で、外国の大学その他の外国の研究機関の研究者、又は、これと同等以上の研究能力があると所長が認めた者とします。

  9. 募集人数
  10. 当該年度につき2名以内とします。

  11. 研究期間
  12. 研究期間は、2018年4月1日から8月31日までの間に着任し、着任から1年間とします。
    なお研究(契約)期間開始の1~7日前に日本に入国する必要があります。

  13. 申請方法等
    • 応募書類
    • 応募書類は、下記よりダウンロードすることができます。

      icon_acrobat 申請書 (PDF形式ファイル)
      icon_word 申請書 (MS Word形式ファイル)
      PDF形式ファイルを開くにはAdobe Readerが必要です。

    • 申請手続
    • 申請は、所定の様式による申請書を、提出してください。
      応募の際には、共同研究の参加者を推薦してください。ただし、参加者は主として日本在住者に限ります。その中には、研究を補佐する本センター教員(所長、副所長、専任教員)を必ず1名以上含めてください。

      申請の前に当該専任教員へ連絡してください。
        研究者一覧URL:http://research.nichibun.ac.jp/ja/

    • 提出方法
    • 申請書をスキャンし、PDF形式により kyoudou*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください) へお送りください。
      ※自書によるサインが末尾にあることをご確認ください。

    • 提出期日
    • 2016年10月31日(土)中までに提出してください。
      期日を過ぎた申請は、受理できません。

    • 問い合わせ先
    • 〒610-1192 京都市西京区御陵大枝山町3-2
      国際日本文化研究センター 研究協力課 研究支援係
      TEL:(075)335-2044
      FAX:(075)335-2092
      E-mail: kyoudou*nichibun.ac.jp(*を@に変換してください)

  14. 選考結果
  15. 本センターの厳正な審査により選考し、2017年3月31日までにその結果を申請者に通知します。

  16. 待遇
    • 給与は給与規程に基づき経歴(経験年数)を考慮して決定され、毎月所定の日に支給されます。
    • 赴任及び帰国に際して、旅費(エコノミークラス)が支給されます。
    • 研究費(研究旅費を含む)が支給されます。
    • 研究を進めるに当たり、専任教員と同様に研究室、日文研の図書館、コンピュータ等の施設・ 設備を利用することができます。
    • 日文研主催のセミナー・講演会・フォーラム等で発表することができます。
    • 宿泊施設(日文研ハウス)を利用することができます(有料)。

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