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(広領域連携型基幹研究プロジェクト:異分野融合による総合書物学の構築)

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日文研プロジェクト2017年度

キリシタン文学の継承:宣教師の日本語文学
(広領域連携型基幹研究プロジェクト:異分野融合による総合書物学の構築)

研究代表者  井上 章一教授

 本研究は、1860年代から21世紀まで来日した外国人宣教師が日本語で刊行した作品群が近代日本に与えた影響を検討するものである。
 1549年のザビエルの来日に始まるキリスト教伝道は、とりわけ安土桃山・徳川時代初期の日本に広汎な影響を及ぼし、人口2千万のうち70万人を改宗させることに成功した、日本史上「最大の社会運動・文化運動」と考えられている(海老沢有道『キリシタン南蛮文学入門』1991年)。キリシタン時代の伝道、教育、殉教などを記録したキリシタン文学は、室町末期から徳川初期にかけて著された書物群として残されただけでなく、1860年代以降に来日した宣教師たちが日本語で著述した書籍においても、その精神は継承されている。それらの作品は、基督教の伝道、西洋思想と科学の紹介、日本語の創造的運用、 そして異文化的視点からの日本文学・文化の理解という点で特徴的なキリシタン文学の精神を大きく発展させ、多言語性と多文化性に富んだものであり、近代日本文化の一部となっている。
 本研究は、宣教師(カトリック、プロテスタント)の日本語文学を、そうした書物が成立するまでの各段階(著述、印刷、出版、流布、受容)において考察し、近代日本の宗教、政治、思想、社会、教育、言語、文学、美術、地図、音楽、芸能などへの波及効果を解明する。また、その独自性と普遍性の双方を理解するために、宣教師の中国語文学・韓国語文学との比較をも行う。

キリシタン文学の継承:宣教師の日本語文学
(広領域連携型基幹研究プロジェクト 異分野融合による総合書物学の構築)
https://krishitan.rspace.nichibun.ac.jp/

【研究組織】(以下の研究組織は2017年8月1日時点のものです)
井上 章一(国際日本文化研究センター):代表者
郭 南燕(国際日本文化研究センター)
石上 阿希(国際日本文化研究センター)
北原 かな子(青森中央学院大学)
趙 建民(復旦大学)
Aldo Tollini(Ca' Foscari University of Venice)
陳 瑋芬(中央研究院中国文哲研究所)
谷口 幸代(お茶の水女子大学グローバル・リーダシップ研究所)
Silvio Vita(京都外国語大学)
山崎 佳代子(ベオグラード大学)
李 梁(弘前大学)
Angelo Cattaneo(Universidade NOVA de Lisboa)
陳 力衛(成城大学)
山下 須美礼(帝京大学)
将基面 貴巳(University of Otago)
Mia Mochizuki(New York University)
Carla Tronu(SOAS, University of London)
Kevin Doak(Georgetown University)
Franklin Rausch(Lander University)
李 容相(又松大学)
滝澤 修身(長崎純心大学)
Mark Mullins(University of Auckland)
川村 信三(上智大学)
Eduardo Fernandez(Santa Clara University)
Fumitaka Matsuoka(Pacific School of Religion)
John Breen(国際日本文化研究センター)
鄭 巨欣(中国美術学院)
崔 英修(又松大学)
阿久根 晋(京都大学大学院博士課程)